子連れキャンプは何が違うのか
大人だけのキャンプは道具と料理が中心ですが、子どもと一緒だと一日中「子どもがどこにいるか」が中心になります。子どもは危険を予測する力が弱く、初めての場所では興奮して、いつもより遠くへ、速く動き回ります。テントを張り、火をおこし、食事を作る忙しい時間には、大人の目がすべて作業に向きがちで、事故はたいていその隙に起きます。だから子連れキャンプは、計画をシンプルにして、大人のひとりが作業を持たずに子どもだけを見る役を交代で担うところから始まります。
子連れキャンプでは道具より決まりごとが先です。火・水・車・寒さから子どもを守る準備と、現地での習慣をまとめました。
大人だけのキャンプは道具と料理が中心ですが、子どもと一緒だと一日中「子どもがどこにいるか」が中心になります。子どもは危険を予測する力が弱く、初めての場所では興奮して、いつもより遠くへ、速く動き回ります。テントを張り、火をおこし、食事を作る忙しい時間には、大人の目がすべて作業に向きがちで、事故はたいていその隙に起きます。だから子連れキャンプは、計画をシンプルにして、大人のひとりが作業を持たずに子どもだけを見る役を交代で担うところから始まります。
最初は自宅から遠くなく、管理人が常駐していて、トイレや炊事場が近いキャンプ場が向いています。夜に子どもが急に体調を崩したり、天気が崩れたりしても、すぐに撤収できるからです。区画を選ぶときは、車が通る道に面した場所や、沢・ため池・崖に近い場所は避けます。到着したら、最寄りの救急病院と薬局の場所を地図で確認し、管理棟の連絡先も携帯電話に登録しておきます。一泊から始めて、子どもが慣れてきたら少しずつ日数を延ばしましょう。
ルールは荷ほどきの前に、子どもの目線で一緒に歩きながら伝えると一番守られます。数は少ないほどよく、短く理由を添えると子どもも納得しやすくなります。
子連れキャンプで特に心配なのがやけどです。焚き火台はテントや遊び場から離れた所に置き、周りに椅子やロープで立入禁止の線を示します。バーナーは子どもの手が届かない高さの安定した台に置き、鍋の取っ手は外に飛び出さない向きにします。火が消えた焚き火台や炭は、見た目と違って長く熱いので、翌朝まで注意させます。串を持って走ったり、熱い飲み物を持って子どものそばを通ったりするのも避けます。マシュマロ焼きのような火を使う遊びは、大人がすぐ横にいるときだけにします。
水遊びは浅い所でも体に合ったライフジャケットを着せ、大人が手の届く距離にいることが必要です。雨の後の沢は急に増水することがあるので入りません。場内を走る車は子どもにとって特に危険です。背の低い子は後退する車から見えにくいため、車を動かす前に必ず子どもの居場所を確かめます。夜につまずきやすい張り綱には目立つ目印を付けておきます。目立つ色の服を着せ、ポケットに保護者の連絡先を入れておくと、迷子になったときに役立ちます。
子どもは大人より体温が上がり下がりしやすく、寒い・暑いと言い出すのが遅いこともあります。夜は薄手の服を重ね着させ、汗でぬれた服は寝る前に必ず乾いた服に着替えさせます。テントの中で炭やガス・石油ストーブを使うのは、一酸化炭素の危険があるので絶対にいけません。電気毛布は低い温度でも長く触れると低温やけどになるので、布を一枚挟んで温度を低めにします。夏はまず日陰を作り、のどが渇いたと言う前にこまめに水を飲ませ、日中の暑い時間は活動を控えます。
持ち物は大人とほぼ同じですが、子どもの分を別に考えたいものがあります。薬は年齢や体重に合うかを、事前に小児科か薬剤師に確認しておきます。
熱が出てぐったりしている、息が苦しそう、虫に刺された後に顔や唇が腫れてきた、といった場合はためらわず119番に通報します。頭を打った後に吐く、いつもと違って眠そうにしている、手のひらより広いやけど、顔・手・関節のやけども受診が必要です。やけどは流水で十分に冷やし、氷を直接当てたり民間療法を塗ったりしません。子どもの様子がはっきりしないときは、一晩我慢するより撤収を選ぶほうが賢明です。この記事は医療上の助言ではありません。症状があるときは医療機関の判断に従ってください。